「タグ・ホイヤー」から画期的なトゥールビヨンが登場! カーボンがついに時計の心臓部にまで採用されました。
文:笠木恵司
世界で初めてヒゲゼンマイをカーボンコンポジット製にした画期的なトゥールビヨンが、タグ・ホイヤーから登場しました。ヒゲゼンマイとは、機械式時計の心臓部で精度を司る最重要なパーツです。いわば心臓の筋肉を、軽量で屈強なハイテク新素材に置き換えたと表現できるかもしれません。 これまでヒゲゼンマイは、鉄にニッケルやクロムなどを配合したエリンバーが一般的な素材でした。近年は非金属のシリコンを採用したムーブメントも目立ちますが、タグ・ホイヤーはカーボンコンポジットを採用。ナノスコピック(1㎜の100万分の1)という超微小な世界で、炭素分子などをヘキサゴン(六角形)パターンで結合した先端素材です。軽...
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