僕らは音楽を聴きながら歩いてきた――。Ginza Sony Parkで、ウォークマン40周年の歴史を振り返ろう。

文/写真:天野透

はるか昔、儀式と共に奏でられてきた音楽は、宮廷や劇場を経て、ラジオの普及と共に家庭へやって来ました。ところがスピーカーの前に腰掛けるリスニングスタイルも、いまや好事家の趣味の世界に。現代の音楽はイヤフォンやヘッドフォンで自由に聴くのが当たり前です。 そんな世界の新常識をちょうど40年前に創ったのは、ソニーの「Walkman(ウォークマン)」でした。FMラジオの生放送をカセットに録ってエアチェック、あるいはお気に入りのコンピレーションをMDでつくる。音楽のあり方を変えてきたウォークマンの40年を辿る企画展が、銀座ソニーパークで開催中です。

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