永遠に変わらない、“漆黒”の世界。

写真:岡村昌宏(CROSSOVER) 文:まつあみ靖

実現が困難である故に、人は”永遠”という言葉に憧れを抱く。傷つくことなく“永遠に”美しいままで――。そんな難題を克服する腕時計に、ハイテクセラミックスを用いて挑戦を続けてきたパイオニアが、ラドーである。 ハイテクセラミックスは耐傷性に優れるだけでなく、軽量で低アレルギー性、金属のような冷たさがなく快適に装着できるなど、多くのメリットをもつ。しかし高硬度ゆえに加工が難しく、形状や発色などさまざまな問題をクリアする必要があった。そんなハイテクセラミックスに、ラドーは1980年代からいち早く取り組んできた。 「先駆者ゆえの技術的アドバンテージはさすが」と指摘するのは時計製造技術に詳しいラ...

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