映画「太陽がいっぱい」で見せた、貴公子アラン・ドロンのスマートな着こなし。

万年筆が最初に登場するのは、映画の冒頭、ローマのカフェでリプリーが、絵葉書を描いているシーンです。次は映画のポイントになる最も印象的なシーン、フィリップを殺害した後、フィリップに成りすますために、リプリーが彼のサインを何度も練習するシーンがあります。壁にプロジェクターで投影したフィリップのサインを最初になぞる時に、キャップを閉めたままの同じ万年筆が使われています。3度目の登場は、フィリップの預貯金を銀行でおろす場面です。書類にサインを求められたリプリーは、ジャケットの内ポケットから万年筆を取り出し、フィリップのサインを真似て、預金のほとんどを手に入れます。 この映画で使われている万年筆...

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