進化を止めない、老舗による革新のミラーレス
「老舗とは革新の連続体である」。そんな格言をまさに体現しているのが、ライカの新製品TL2だ。新製品といっても、かつて本欄でも採り上げたことがあるライカT(2014年)のモデルチェンジ版だ。変更部分はCMOSの画素数(1630万が2424万へ)、画像処理エンジン「MAESTROII」、ソフトウェアといった内の部分で、基本フォルム、デザインはほぼ不変だ。 3年前の初代の登場には驚いた。あのライカが、こんなにも先進的なカメラをつくるのか、と感嘆した。いま新版を見て触っても、まったく同じ思いを抱く。3年前もいまも同じ感慨なのは、この間、どこからも、この著しく跳んでいるカメラへの追随が出てこな...
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