すべての設計を、「書くこと」に徹した潔さ。

かつて、私は「ウォーキング・ライター」だった。歩きながら、原稿用紙を挟んだ画板を左手に持って、右手で書くのだ。片側4車線の長い横断歩道で、ゆっくり歩いて、200字詰め原稿用紙を反対側に着くまでに書くという勢いだった。ところが、パソコンで書くようになってからは、座らないと打てないのがとても残念だと思っていた。「ポメラ」に逢うまでは。軽くてコンパクトなポメラなら、さすがに歩きながらの両手打ちは無理だけれど、左手で持ちながら右手で打ち込めるではないか。まあ、そんな使い方はレアだが、「文章書き」に徹した機能は文章書きにはとても嬉しい。  まず起動がほとんど瞬間。なにか思いついたり、ブリリアン...

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