渋滞もなんのその! 救急医師のための専用自転車が登場。

文:髙田昌枝(パリ支局長)

大都市の例にもれず、渋滞に日々悩まされているパリ。特にイダルゴ現市長が自転車レーンの整備に力を入れ始めてからは、進まないクルマの脇を自転車がすいすいと走り抜けるのが日常の風景になった。 そんな中、自転車移動の普及を進めるエコックス社が自転車メーカーのアーバン・アロウと協力、救急往診する医師のための電動自転車をつくり上げた。その名も「エマージェンシー・バイク」。ハンドルの前には容量150リットルの保冷容器が設置され、医療器具や薬品を収納。一回の充電で16キロ走行でき、フランスの救急カラーである白とブルーで彩られた目立ちやすい車体だ。 製作に携わったパリ救急医師会(UMP)は、40名の...

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