マニュアルな手ごたえを感じて、心こもった一杯を。

誰もが最初は思うだろう。何て大仰なマシンなのだと。まるで井戸水をくみ上げる手押しポンプを思わせるレバーに、大きなガラスの水タンク。これがコーヒーマシンだとは!しかもこの「ブロッサム ワン ブルワー」を生み出したのが、サンフランシスコの2人のエンジニア――そのうちひとりはマサチューセッツ工科大学卒でアップルやテスラに勤務していたのだ――と聞いたら、不思議な気持ちはさらに高まるかもしれない。 だがこのマシンで淹れたコーヒーを1杯飲めば、その理想的な味わいに納得するはずだ。  彼らが注目したのは、コーヒーの味や香りを左右するのは抽出時の豆の温度だということ。抽出中に温度が下がってしまわな...

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