ムーブメントが回転して時間を示す「ユリス・ナルダン」の複雑時計「フリーク」がモダンに変身。価格も大幅ダウンして新登場!

文:笠木恵司

ユリス・ナルダンが2001年に発表した「フリーク」は、時計通も絶句する衝撃的な複雑時計でした。中央に軸をもつムーブメント自体が回転することで時・分を表示。リューズがないことも際立った特長であり、時間を調整する際は表側のベゼルを、ゼンマイを巻き上げる際は裏側のベゼルをそれぞれ回す画期的な仕組みでした。しかも、世界で初めてシリコン製パーツをムーブメント(脱進機)に採用。当時としては珍しい1週間以上のロングパワーリザーブも実現していました。 「フリーク」とは英語で「異形」または「(熱狂的な)マニア」という意味もあります。そのままダブルミーニングとしてあてはまる革新的な複雑時計であり、その後...

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