レゾナンス機構にミニッツリピーターを融合。「アーミン・シュトローム」からシンメトリーの美を追求した超絶スケルトンモデルが登場。

文:笠木恵司

同じ梁(はり)に吊り下げられたふたつの振り子のうち、ひとつを揺らしてしばらくすると、もうひとつも同じように動き出します。この共振現象をふたつのテンプで実現した「レゾナンス」をメインコレクションとするアーミン・シュトロームから、ミニッツリピーターも搭載したグランドコンプリケーションが登場しました。 往復振動するふたつのテンワ(テンプのホイール部分)が共振する「レゾナンス」は、それによってテンプの振動が安定するだけでなく、衝撃などが精度に与える影響も低減。ゼンマイエネルギーの節約にも寄与するそうです。この共振現象は17世紀から知られており、ブレゲは二重振り子のクロックで効果を実証しました...

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