ヘミングウェイも愛した、極上の角と丸を品定め。

文:並木浩一 写真:宇田川 淳

時代物のバーカウンターでモヒートと極太の葉巻を楽しむときに、着けていたい腕時計はどこにあるだろうか。ヘミングウェイのファンが食いついてきそうなトリビアの、有力な回答がクエルボ・イ・ソブリノスだ。明快なフォルムとディテール、強弱の効いたコントラスト。南国の昼下がりでも夜更けのマンハッタンでも、本物のチーク材のカウンターには絶対的に映える。 「プロミネンテ ソロテンポ」は、アイコニックな長方形のフォルムをベースに魅力的なディテールをふんだんにちりばめた。ケースはレクタングラーの下にもう1段、優美な曲線のフレアをもち、一体型の短いラグを備える凝った構造。ギョーシェで仕上げたダイヤル中央はオ...

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