コルビュジエが暮らした、アパルトマンが修復され公開に。

文:髙田昌枝

ブローニュの森を望む集合住宅の最上階2フロア。そこはル・コルビュジエが自ら設計し、30年の歳月を過ごした自宅兼アトリエだ。没後20年近くは建築事務所として使用され、改装された部分も少なくなかったが、このたび2年にわたる大規模な修復工事が終了。ル・コルビュジエが存命していた1965年当時の姿が甦り、公開が始まった。  キッチンや寝室の造り付け家具、コーナーに設置されたシャワー、景色を楽しむために高くしつらえられたベッドなど、巨匠の生活空間でもあったアパルトマンはディテールまで見どころがいっぱいだ。見学は予約制。ガイドが必ず付き、日本語も対応してくれる。ぜひ事前に依頼したい。

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