イギリス人が京都で「ジン」をつくり、母国に輸出する理由
ジンは"英国的"な蒸留酒だが、日本でジンを蒸留し、母国イギリスに輸出しているイギリス人がいる。果たしてその狙いとは? 少なくとも17世紀以降、スピリッツにジュニパーベリーという香辛料などで香り付けした蒸留酒「ジン」は、"英国的であること"とほぼ同一視されてきた。 18世紀の画家ウィリアム・ホガースは、ジンに飲まれたロンドンの貧しい人々の姿を描いた。辛口のドライマティーニ(ジンとベルモットのカクテル)を好んだウィンストン・チャーチルには、ベルモットを口に含んだ執事に息を吐きかけさせ、その香りだけでジンを飲んだという逸話があった。そして、戦後...
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