いよいよ始まる東京都美術館「若冲展」。読めば“若冲愛”がますます深まる一冊とは?
伊藤若冲は、言わずと知れた江戸時代の天才絵師のひとり。4月22日(金)より、生誕300年を記念する展覧会が東京都美術館で開催されますが、最大の見どころといえば、東京で初めて「釈迦三尊像」三幅と、「動植綵絵」三十幅が一堂に会する点でしょう。18世紀中ごろ、若冲が両親と自身の永代供養を願い、京都相国寺に寄進した三十三幅は、毎年6月、参拝者にも公開されていたそうです。 明治以降は離れ離れになっていたこの「釈迦三尊像」と「動植綵絵」が相まみえ、その姿を東京で見ることができるのは、当時の人たちの感動を分かち合える貴重な体験です。さらに昨年、幻の名作「孔雀鳳凰図」が83年ぶりに発見され、今回の展...
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