変革の後に残るものが、伝統として継承される――。「い草」の新たな価値と、味わいを磨き続けるヱビスビール
新たない草の価値を求めて、さらなるステップを踏む。 日本固有の文化として継承されてきた畳。しかし、生活様式の変化や安価な輸入品の流入によって、国産のい草が市場で占めるシェアは、2割弱に留まっています。そのような状況で、い草の新たな可能性を追求しているのが石橋直樹さんです。祖母、父ともに地元福岡の特産品である掛川織のつくり手として活躍し、い草に関わるのは直樹さんで三代目になります。 「現在、国産い草の約98%は熊本県八代で生産されています。細やかな管理のもとで栽培されるので、目が詰まっていて強度や耐久性、美しさなどにおいては海外のものより断然優れています」と、石橋さんは...
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