日本最古! 有楽町にあるアーチ式高架下の昭和グルメ

写真:中庭愉生 文:吉田けい 編集:小松めぐみ

高架下あるいはガード下の赤提灯といえば、日本ならではの居酒屋文化のひとつ。なかでも有楽町に残る煉瓦造りのアーチ式高架橋は、日本最古の高架下として知られている。時折頭上を電車が通過する音が響き渡り、それに負けじと声を張るため、酒を酌み交わす客たちの笑い声も自然と高くなっていく。そんな賑わいこそが高架下の赤提灯で飲む醍醐味だろう。 有楽町と新橋を結ぶ高架線が開通したのは1910(明治43)年のこと。赤い煉瓦造りのハイカラな高架橋は、その下に店舗が並ぶとあって注目を集めた。当時の有楽町周辺は、東京駅が完成したこともあってビジネス街として発展し、銀座通りには三越や松坂屋などの百貨店が次々と進...

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