喉越しが心地よく、思わず飲み干してしまう赤。
2016年、岡山県新見市に新しいワイナリーができました。その名は「ドメーヌ・テッタ」。農業生産法人としてワインづくりのスタートを切っており、ここでつくられるワインはすべて自社農園産。「ドメーヌ」(※)という言葉がついているのはその証です。栽培から醸造まで、一貫してワインづくりを担っているのは片寄広朗さん。彼はブドウの力を信じて、果汁は搾ったまま、糖も酸も加えずに、自発的に発酵が始まるのを待ちます。その理由を片寄さんはこう話します。 「海外の酵母を使ってつくられたワインをテロワールの表現とすることに違和感を覚えます。野生酵母で発酵させ、亜硫酸や添加物を使う量を極力減らして、ブドウ100...
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