新潟県胎内市が経営するワイナリーの果実の力が伝わる1本に、うれしい驚きです。
1960年頃、地域おこしのために、地方行政や第3セクターによって各地にワイナリーが設立されました。しかしこうしたワイナリーの中には、気候風土を大切にしたワインづくりを謳いながら、ブドウが輸入ものだったり生食用の余り物だったり、さらには安易な企画ものに走ってしまったりと、掲げた理念とはほど遠いワインをつくり続けているところもありました。その後、地域活性化を目標に掲げたワイナリーの設立ラッシュはいったん治まったものの、日本ワインブームの影響か、また再燃しつつあります。 正直に言えば、ワイナリーという箱だけができてしまい、中身が伴っていないところも存在しています。でも、地方行政の資金が入っ...
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