ここぞと狙い定めた長野県塩尻市・洗馬の地に育まれた、力強いシラー

2000年以降、日本で新しくできたワイナリーの数は約100軒。その多くが、異業種からワインの世界の入ってきた人たちが立ち上げたワイナリーです。 ワインをつくるには、当然ながらブドウが必要で、ブドウを育てる土地がワインをつくる土地にもなります。その土地を日本各地から探すのです。土地が手に入るならどこでもいいというわけではありません。つくり手たちは何を拠り所に土地を探すのでしょうか? 2012年にヴォータノワインを立ち上げた坪田満博さんの場合は“地質”でした。 「畑を探し始めたのが53歳の時でした。それだけに確固とした拠り所がほしかった。私の場合、とことん地質にこだわって候補地を探し...

続きを読む