「ビジュ(宝石)」の名を冠する、新潟の砂地で育まれたカベルネ・ソーヴィニョン

ワインには、原料であるブドウが育まれた土地の「テロワール」が現れるとよくいいます。テロワールとは何でしょうか? その土地の地形、地質、土壌、気候、時にはそこでブドウを育ててワインをつくる人間など、ワインとブドウを取り巻くさまざまなものを意味していると言われています。私自身は、日本語の「風土」という言葉がしっくりくるように思っています。 多くの日本ワインのつくり手たちも、その土地の風土を映し出すワインをつくろうとしています。新潟県の角田浜でワインを造る、カーブドッチワイナリーの掛川史人さんもその一人。日本では珍しい砂地のブドウ園で、ワイン用ブドウを育てています。前任者から栽培が続くカベ...

続きを読む