付加価値で勝負! ケバブのニューウェーブ

文:河内秀子

世界中で人気のケバブだが、サンドイッチとして広まったのはベルリンが発祥だといわれる。1972年、トルコ移民のカディル・ヌルマンがドネルケバブ(トルコ語で「回転させながら焼く肉」)のスライスと野菜をパンに挟んで提供したところ、評判を呼び、ドイツ中に広がった。いまや1600軒以上のケバブ屋台がひしめき合い、「ドネルケバブの首都」の異名をもつベルリン。「ケバブ・ウィズ・アティテュード」は、そんな激戦区で異彩を放つニューカマーだ。安さと手軽さ重視の従来の店とは異なり、農場から直接仕入れた放牧牛や鶏肉、有機野菜をベースに、具材にマンゴーやココナッツソースを使った個性派メニューが並ぶ。次世代のケバ...

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