市の認定付き、幻のパリのハムはいかが?

文:髙田昌枝

ご当地産がブランド化する昨今、パリ市が「メイド・イン・パリ」なモノをラベル化。昨年末に初の募集を行い、アートや食、テクノロジーなどの分野で、230を超える職人や企業が正式認定を受けた。  その一軒が、フランク・ルロンのハムの店。厳選した豚のもも肉の骨を取り、布に包んでブイヨンで18時間茹でる「ジャンボン・ド・パリ」をつくる、唯一の認定業者だ。このハム、“パリのハム”という名称ながら、いまや市内でつくる店は少ないとあって、認定のニュースはメディアでも話題に。この道33年の店主による味わいは、塩分控えめのしっとりした美味。「認定を受けて嬉しいのは、お得意さんたちの誇らしげな顔」だそうだ。

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