武骨さを一蹴した、 上品な「レッド・ウィング」のブーツに恋をする。

写真:加藤佳男 文:高橋一史

2019年秋冬のファッションスタイルに関して、ひとつの疑問があります。それは、「ボリュームのある服装を足元で支えるのにふさわしいのは、ダッドスニーカーかワークブーツか?」ということ。答えは二分されそうですが、エッジーな感性の大人はワークブーツを選ぶのではないでしょうか。スニーカーの快適さをスポイルしてでも、重厚で貫禄のあるブーツに新鮮な魅力があるからです。ここに掲載した一足はアメリカのワークブーツの代名詞、「レッド・ウィング」が製造したもの。人気セレクトショップの別注により、シックなオールブラックに生まれ変わりました。アイレットの数も増やされ、これまでになく洗練された表情をまとっていま...

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