織りが目を引くオーラリーのショーツ、使用されたのはあの意外な素材だった。

写真:加藤佳男 文:高橋一史

ハイテク素材のアイテムが次々に登場する現代においても、春夏の主流はやはり麻やコットンなどの天然素材だ。汗をよく吸いベタつかない快適な肌触りは、化繊にはまだおよばない優れた特性である。その天然素材で近年注目されているのが和紙だ。おもに木の皮の繊維からつくられる和紙が技術開発で丈夫な糸になり、服に使われ始めたのである。ここに掲載するショーツの生地は、和紙85%、コットン15%。笹由来で吸湿・発散に優れ、熱がこもりにくい特徴がある。さらに組織が「バスケット織り」になっているため、隙間が多く通気性も抜群だ。着る時に合わせるトップスは、シンプルな発想で肩を落としたルーズな白Tシャツはいかがだろう...

続きを読む