全編ワンカットで西部戦線を描いた『1917 命をかけた伝令』に登場する、"元祖"トレンチコート

日本では2020年2月に公開された『1917 命をかけた伝令』(以下『1917』)は、「007」シリーズで知られるサム・メンデスが第一次世界大戦の西部戦線を描いた戦争ドラマ。最前線に伝令を届けることを命じられた若き歩兵2人の4月6日から7日までの1日を、 “全編ワンカット”で描いたことで話題となった。その臨場感と戦争場面の迫力は、スティーブン・スピルバーグ監督の『プライベート・ライアン』(98年)やクリストファー・ノーラン監督の『ダンケルク』(17年)に勝るとも劣らない。 タイトルになっている数字はもちろん年号である。1917年と言えば、第一次世界大戦が始まって4年目。映画にも登場す...

続きを読む