ショーン・コネリーのように艶っぽく着る、華やかな大人のフォーマルウェア

夜間の準礼服や結婚式によく着られるタキシードですが、これはアメリカ流の呼び名です。19世紀末、タバコ王であったグリズウォールド・ロリラードが、当時の紳士のドレスコードであった燕尾服とホワイトタイに反逆して、燕尾服の裾を切った上着姿でカントリークラブの舞踏会に現れました。その場所がニューヨーク州のタキシードクラブであったことから「タキシード」と名付けられたのです。 では紳士服の本場、英国ではどうでしょうか。英国ではこのジャケットを「ディナージャケット」と呼びます。あのスパイを演じたショーン・コネリーが、女性を伴ってパーティを楽しむ艶っぽい姿を思いうかべる人も多いでしょう。1860年、皇太...

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