シンプルな服に隠された、
衣装デザインという出発点。

生まれ育った高知県の書店で、当時中学生だった松井征心は、一冊の本に目を奪われた。映画『スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス』に登場するアミダラ女王を表紙にした雑誌、『ハイファッション』だ。この出合いが、彼が将来進む道を決めたきっかけとなった出来事である。「アミダラ女王のコスチューム(衣装)に心をつかまれました。その時強く思ったんです、コスチュームデザイナーになろうって」 若くして独自の目線でファッションに触れた松井は、高校卒業後に上京、ファッション専門学校に入学。ここでの3年間も目標は変わらず、演劇の衣装に携わり着々とスキルを磨いていった。そんな松井が、東京ブランドに...

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