1970年代の空気に包まれた「ワラビー」のベルトつき名品が、復刻されて甦りました。

文:高橋一史

イギリスの老舗シューズメーカー「クラークス」を代表する2足といえば、アンクル丈の「デザートブーツ」と、ローカットの「ワラビー」です。どちらも、合わせる服装を選ばない定番カジュアルシューズです。歴史を振り返ると、1990年代にワラビーがリバイバル流行したことが思い起こされます。ワークブーツに通じるボリュームのあるワラビーが、従来のトラッドなイメージに加えて、ラフなストリートスタイルのアイコンにもなりました。 その90年代において、ワラビーのバリエーションとして限定復刻されたモデルがあります。それが、70年代に誕生したベルト付きの「ワラビーモンク」です。その後は姿を消していましたが、この...

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