ロエベの新店は、寛ぎの空間でアートを楽しむ。

文:鈴木希実

もはや貴重な存在となった石畳が残るソーホー地区のグリーンストリートに、ロエベのニューヨーク初の路面店がオープンした。 ソーホーの建築の特徴である高い天井と、奥行きのある細長い店内には、現代アーティストによる絵画やオブジェなどさまざまな作品がいたるところに展示されており、商品とアートがお互いを引き立てあっている。店内には大きなソファとローテーブルが配され、商品を吟味したり作品を眺めたり、思わずゆっくりしたくなる心地よさ。ギャラリーというよりも、センスのよい友人の家を訪ねたような気分になれる。ラグジュアリーでありながら遊び心を忘れないロエベの審美眼と、文化へのリスペクトを体感できる店だ。

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