気分に応じて場所選び。ワンルームのワークスペースを使い倒す

写真:齋藤誠一 編集&文:山田泰巨

東京工業大学で国際政治学を教える研究者の川名晋史さんは現在、学部と大学院で週に1度のゼミと、週に2度の授業を受け持つ。学生への授業はウェブ会議サービスのZoomを使い、6月までは自宅のみで行ったが、現在は大学と自宅を使い分けているという。 「使い分けに明快な理由はなく、気分次第です。もともと一カ所にとどまって仕事をするのが苦手で。文系の学者は昔からみかん箱ひとつで仕事ができるなんて言われていますが、コロナ禍以前からノマド的に働いてきました」 川名さんは資料が揃う大学の研究室を母艦にたとえ、以前から資料を持ち出してカフェや公園、自宅などを仕事場に使い分けてきたと話す。学生時代からノー...

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