シンガポールのクリエイター夫婦のテレワークは、「空間をシェアしながら異なる時間・スタイルで働く」

写真:蛭子 真 文:Koba.A

シンガポールの市街地中心部から車で20分ほど、閑静で気取りのない郊外の住宅地に建てた自邸。細長の敷地に足を踏み入れると、下方にオープンエアの大きなバルコニーが広がる。先にはスイミングプールも!「ここは現代風カンポンハウス」(カンポンとは、マレー語で集落の意味)だとオーナーのヤン・ヤオが語るように、周囲に開かれた風通しのよいダイナミックな空間が心地よい。この住宅は昨年、同国の建築学会の最高賞を受けた評判の建築だが、実はヤンとその妻のチンアン・ウィーのふたりが一緒にここで居住するのはまだ数カ月ほど。チンアンは単身赴任していた上海から5月に帰任したばかりだ。 クリエイティブ・ディレクターと...

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