『井上嗣也展 Beginnings』で、80年代から現代まで加速するクリエイションに飲み込まれる。
パルコやコム・デ・ギャルソン、サントリーのウイスキーオールド。1980年代、世間を騒がせたこれらの斬新なポスターに、見覚えがある人は多いはず。写真とタイポグラフィーを自在に操る、アート・ディレクターの井上嗣也(いのうえつぐや、1947年生まれ)によるデザインです。 ギンザ・グラフィック・ギャラリーでの初めての個展から約10年ぶりに、井上の展覧会が開催されています。タイトルは『井上嗣也展 Beginnings』。サカナクションのシングル『多分、風。』のジャケット、篠山紀信が半世紀にわたって撮影したヌードをまとめた写真集『NUDE by KISHIN』……展示されたグラフィックは、どれも...
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