気分は王族か大富豪⁉ MET提供のバーチャル背景で、ビデオ会議をゴージャスに。【コロナと闘う世界の都市から】

文:鈴木希実 

外出自粛もしくは禁止となっている都市の芸術・文化施設の多くがバーチャルで楽しめるプログラムを提供し、いまやそれが普通のこととなりつつある。 実は、こんな事態となるずっと以前から、メトロポリタン美術館(MET)はアートを、そしてMETをより身近に感じてもらうためのアイデアとして、ある試みを行ってきた。それが、40万点以上にものぼるパブリックドメインな(知的財産権の発生しない)所蔵品データの一部をサイト上で公開すること。当該ページは「 オープンアクセス 」と呼ばれ、非営利目的であれば誰でも無料でダウンロードできる、貴重なアーカイブとなっている。 2020年5月中旬現在、休館中のMETでは...

続きを読む