コロナ禍で見つけたポジティブなデータを、温かみのあるデザインで表現

文:鈴木希実 

昨年5月、デザインスタジオ「ペンタグラム」のニューヨークオフィスは「ハッピー・データ(Happy Data)」と称するグラフィックをウェブで公開した。これは、コロナ禍において見つけたポジティブなデータをデザインして見せる取り組みだ。 ペンタグラムの役員のジョージア・ルピは、大恐慌以来の深刻な景気後退を引き起こしたパンデミックと、ジョージ・フロイドの暴行死事件というふたつの重大な危機を契機にプロジェクトを始めた。連日報道されるつらいニュースに負けない、希望が感じられるデータをリサーチ。それらをもとに社員や友人によるスナップ写真と手書きの文字や絵を組み合わせ、「ハッピー」なインフォグラフ...

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