アメリカに残る“マックマンション”とは? その市場価値下落から見えてくる住宅トレンド

文:稲石千奈美

マックマンションとは、ファストフードのスーパーサイズハンバーガーのように、質よりもサイズ、うわべの豪華さを重視して量産されたコテコテの大型分譲住宅を指す。バブル期の団塊世代の成功した証しとしてアピールされ、郊外からさらに遠い新分譲住宅エリアに乱立した。しかし、リーマンショック後の不渡りや、大きな利幅を追求して建設されたマックマンションが不景気で放り出されるなど、市場がしばらくもたついている。 高齢化する居住者は、安普請につくられたためにメンテナンスも大変なマックマンションを手放したいところ。ミレニアル世代が求めるのは、虚栄のための家ではなく、ロケーション、広さ、間取り、モダンでエコな...

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