アンジェイ・ワイダ監督、映画『ワレサ 連帯の男』のワレサ委員長を知っているか?

いまから25年前、現在のロシアは、ソビエト連邦でした。ドイツは東と西に分断されていて、チェコとスロバキアは、チェコスロバキアというひとつの社会主義国でした。そんな説明から始まるほどに、時というのはあっという間に過ぎ、人々の記憶は薄れ、いまの若者はそれら事実に対する実感はきっとないのでしょう。この映画の舞台となるポーランドも社会主義国でした。ソ連の崩壊後は民主主義の国となりましたが、そこに至るまでには、民衆の長い苦悩と抵抗の歴史がありました。 映画『ワレサ 連帯の男』は、ソ連邦を中心とする社会主義国家が倒れた「東欧民主化」から25年を迎える今年、ポーランドのグダンスクにおける独立自主管理...

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