ただただ切なく美しい、チャン・イーモウ監督最新作「妻への家路」
舞台は文化大革命の最中の中国。大学教授だった夫・陸焉識(ルー・イエンシー)は、拘留の身となり、ある日、収容先からの移送途中に逃亡を謀ります。夫を愛し、何年もの間その帰りを待ちわびていた妻・婉玉(ワンイー)は、夫が家に逃げ戻ることを確信するのですが、運命はそれを許しません。妻は体制側の圧力を恐れ、ノックされたドアを開けることができませんでした。バレーダンサーとしての輝かしい未来を夢見ていた娘は、”逃亡者の娘”のレッテルを張られてしまったがために主役を失ってしまいます。そして、娘が手にした選択は、残酷にも父の居場所を体制側に密告することによって自らの将来を取り戻そうとすることでした……。 ...
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