再開したブンデスリーガ、サッカーファンは段ボール製の分身で応援⁈【コロナと闘う世界の都市から】

文:河内秀子

ドイツでは新型コロナウイルス感染拡大防止措置の緩和に伴い、サッカーファン待望のリーグ戦が再開された。試合までの間、選手や監督は外出を控え、試合当日か前日にPCR検査を受ける。控えの選手は原則的にマスク着用(1.5mの距離をとる限りは着用義務はない)など、細かな取り決めがある。極めつけは、ゴールが決まっても選手同士は距離をとり、静かに歓声をあげる、というルール。盛り上がりに欠けることこの上ない。 しかしファンにとって最も辛いのは、スタジアムに足を運べないことだ。ドイツ語で「幽霊試合」と言われる無観客試合。選手にとっても、観客の熱気が感じられない空っぽのスタジアムでは気合が入らない。その...

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