「プレイ・ローカル」というキャンペーンで考える、オランダの音楽業界支援策の行方。【コロナと闘う世界の都市から】

文: ユイ キヨミ

2020年3月にオランダでコロナウイルスの感染拡大が確認されると、真っ先に営業中止になったのは劇場やライブハウスだった。そこで始まったのが、自国のミュージシャンを支援するキャンペーンだ。「プレイ・ローカル」をスローガンに、テレビやラジオでもっと国産音楽を流そう!と呼びかけるもので、主導するのは音楽著作権協会「ブーマ」。ミュージシャンに代わって著作権を管理し、メディアなどで流れた楽曲の使用料を徴収する組織である。 4月のキャンペーン開始以来、テレビやラジオの有名トーク番組には国産ポップ・ミュージックを紹介する新コーナーが登場。スポティファイでも、「メイド・イン・NL」なるチャンネルがで...

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