追悼 ピエール・ブーレーズ 作曲と指揮で「社会」を挑発し続けた、偉大なる音楽家にあらめて注目を!

2016年の幕開けは、クラシック音楽ファンには悲しいものとなりました。1月5日、20世紀から21世紀の現代音楽を牽引し続けた作曲家で指揮者であり、理論家、教育者でもあったピエール・ブーレーズが、ドイツのバーデンバーデンで亡くなりました。享年90歳。 ブーレーズは、1925年フランスのモンブリゾンの生まれ。パリ国立音楽院でオリビエ・メシアンらに学び、50年代前半には早くも音楽家としてヨーロッパで注目を集める存在となりました。『ピアノソナタ第二番』、『ル・マルトー・サン・メートル』、『プリ・スロン・プリ―マラルメの肖像』など衝撃的な作品を数多く作曲。またフランス国立音響音楽研究所(IRC...

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