野村訓市が選ぶ、井上陽水楽曲のMY BEST 3──記憶や感情を巧みに綴る言葉が、心象風景を刺激する。
1位.最後のニュース (『ハンサムボーイ』収録) 2位.5月の別れ (『UNDER THE SUN』収録) 3位.海へ来なさい (『スニーカーダンサー』収録) 店舗のデザインから雑誌制作まで多方面でクリエイティブな手腕を発揮する野村訓市さんが、井上陽水を知ったのは小学生の頃の歌番組。その異質さを色濃く記憶している。 「変わった歌詞で、歌い方も普通じゃないし、どこか怪しいと思ったのを覚えています。でも、そんな印象が変わったのは『少年時代』のような感傷的な曲を聴いてから。つまり僕自身が過去を懐かしむようになった時だと思います。記憶や感情を言葉に置き換えるのは難しい...
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