大滝さんの仮歌テイクが、ボーカリストの道標になった。 ──鈴木雅之が明かす、大滝詠一の知られざるエピソード
1980年にシャネルズでメジャーデビューを果たした鈴木雅之。共通の知り合いがいたことから、アマチュア時代に既に大滝詠一の知遇を得て、福生の自宅に招かれたり、大滝が手がけるCMソングや第1期ナイアガラ・レーベルのラスト作『レッツ・オンド・アゲン』に収録された「禁煙音頭」「ピンク・レディ」の2曲に歌とコーラスで参加するなど、良好な関係を築いていた。そのつながりもあり、実はシャネルズは大滝プロデュースでデビューする話があった。 「ただ、結局かなわなくて。それでデビューから3年経って、グループの名前をラッツ&スターに変えて新たにアルバムをつくるとなった時、大滝さんにやってもら...
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