NASAにあるような巨大パラボラアンテナが、大滝邸にはありました。 ──水道橋博士が明かす、大滝詠一の知られざるエピソード

文:澤田真幸

1981年の夏休み、高校3年生だった水道橋博士は、同級生が夏期講習に励むのを尻目に地元のプールに毎日のように通い、観覧席に寝転がって大ヒット中の『ロング・バケイション』のカセットテープをエンドレスに聴き続けていた。それから約10年の月日が流れ、ラジオ番組の企画で放送作家の高田文夫のお供として、福生にある大滝詠一の自宅に遊びに行くことになった。 「大滝さんはラジオ狂で、僕ら浅草キッドのラジオも『オールナイトニッポン』の2部時代から聴いてくれていました。それどころか、大阪でやっている番組までチェックしてくれていたみたいで、そのことを知った高田先生が僕らを手土産代わりに連れて行ってくれたん...

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