あの時戻ってこなければ、『ロンバケ』という作品は生まれなかったのかも。 ──伊藤銀次が明かす、大滝詠一の知られざるエピソード
ギタリストとして、シンガー・ソングライターとして、日本のロック黎明期から現在まで第一線で活動を続けている伊藤銀次。大滝詠一との生涯にわたる師弟関係は自身のバンド「ごまのはえ」のファースト・アルバムのプロデュースをお願いしたことから始まった。 「当時は大阪に居たんですが、全国区でやりたい気持ちがあるなら東京へ来なさいと言われて、バンドごと福生に引っ越したんです。昼はバンドの練習をして、夜になると大滝さんの家に遊びに行って、音楽を聴いたり、ゲームをしたり、いろいろな話をしましたね」 もちろん、プライベートスタジオにもよく出入りしたという。 「シングル盤がとにかくたくさんあって、日本で...
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