フランソワ・オゾンの新作『彼は秘密の女ともだち』で考える、愛情と友情と性のボーダーライン
7歳の時に出会って以来、互いに結婚してからも親密な付き合いをしていたクレール(アナイス・ドゥムースティエ)とローラ(イジルド・ル・ベスコ)。クレールは華やかなローラに対して恋愛感情にも似たもの抱いていましたが、その大親友を病で失ってしまいます。悲しみに暮れていたクレールですが、残された夫ダヴィッド(ロマン・デュリス)と生後数カ月の娘リュシーを見舞うため、2人のもとを訪れます。そこでクレールが見たのは、ローラのドレスを纏いながら愛娘にミルクを与えるダヴィッドの姿でした。 女装願望はローラも知っていたのだとダヴィッドに打ち明けられるものの、大いに戸惑うクレール。でも、「これが本当の自分...
続きを読む