戦争前夜の日本で主人公が知ってしまった、恐ろしい国家機密とは? ベネツィア国際映画祭銀獅子賞『スパイの妻』。
今年のベネツィア国際映画祭で銀獅子賞(監督賞)を受賞した『スパイの妻』。これまでカンヌ国際映画祭を中心に国際的にも高い評価を受け、海外にも多くのファンを持つ黒沢清監督の最新作が公開されます。舞台となっているのは太平洋戦争前夜の日本。神戸で貿易会社を営む優作は、満州に赴いた際に恐ろしい国家機密を知り、それを世に知らしめようとします。満州から連れ帰った謎の女やノート、そしてフィルム。妻の聡子はスパイだと疑われる夫を信じ抜くことを決めますが……。 これまでホラー、ミステリー、SFなどさまざまなジャンル映画を撮ってきた黒沢清監督にとって、『スパイの妻』は、ハイカラな神戸の街を舞台にした初めて...
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