超絶ダメ男を仲野太賀が好演! “なまはげ”をきっかけに大人になる難しさを描く『泣く子はいねぇが』。

いわゆるダメ男が主人公の映画は数多ありますが、『泣く子はいねぇが』の主人公、たすくはなかなかレベルの高い(?)ダメ男。映画のなかのダメ男について書くとき、「愛すべきダメ男」とか「憎みきれないろくでなし」などと表現してしまうことが少なくないのですが、『泣く子はいねぇが』のたすくは、フォローするのが結構難しい。なぜなら彼が常に現実に背を向けて、“逃げ”の体勢をとり続ける男だからです。 秋田県、男鹿。たすくとことねの間には、娘が誕生したばかり。映画が始まってすぐ、赤ちゃんに全神経を注いでいることねが、シャキっとしていない夫のたすくにイライラしていることが伝わってきます。大晦日の夜、地元の伝...

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