映画『エヴァの告白』に思う、「これ」は罪なのか否か?

正しく生きるということは、どういうことなのでしょうか? 正しく生きていたら死んでしまうというような否応ない状況の中で、正しくいることを諦めた場合、それは罪なのでしょうか? たとえそれが人を傷つけるものでなくとも、逆に自分を傷つけるだけのものでも、それでも人はその選択を咎められなければならないのでしょうか?  『エヴァの告白』は、1921年、戦火のポーランドからアメリカへと移住してきた女性エヴァの身に起こった出来事を綴ります。敬虔なクリスチャンであった彼女は、死から逃れ、家族を守るために、美しいその身体を代償としてささげます。お金も権力も身寄りもない。そんな彼女に唯一あるものは身体だけだ...

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