武士たちが挑んだ知的事業「印刷」とは? 戦国から江戸時代の個性あふれる印刷物を集めた、「武士と印刷」展をお見逃しなく!

電子メディアの隆盛におされつつある紙媒体ですが、日本ではその人気が急に衰える様子はまだありません。それだけわが国には「印刷文化」が根付いているということでしょう。西洋で生まれた技術のように思える印刷ですが、実は日本で一番古い印刷物として有名なのが、770年の「百万塔陀羅尼」(仏教で用いられる呪文を印刷したもの)で、歴史でいえばグーテンベルクの大先輩なのです。 こうした技術・文化は、やがて武士の時代になると、ますます華やかになります。印刷事業にこだわりをもって取り組んだ武士たちが現れたからです。文京区水道にある印刷博物館では、特筆すべき印刷物を製作した、戦国時代から江戸時代にかけての武...

続きを読む