リモートで制作されたNetflixドラマ『ソーシャルディスタンス』が描く「距離感」は、現代アメリカが抱える問題をあぶり出す。

文:此花わか

近年、NetflixやAmazonプライムなどの映像配信サービスで見られる海外ドラマは、増加の一途をたどっている。そんな中、Zoomとウェブカメラを使って、企画の売り込みから撮影までリモートで作られたNetflixオリジナルドラマの『ソーシャルディスタンス』は、アメリカの社会や人々に潜むさまざまな“距離感”を露わにした作品だ。 物理的な“距離”を超え、リモートで制作されたドラマ 本作を企画したのはNetflixドラマ『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』の脚本家のひとり、ヒラリー・ワイズマン・グレアム。ニューヨーク州の公立学校が閉鎖を発表した3月13日、リモートでドラマを作...

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